うんちは、”口から入った食べ物が一つの管を通って排出されたもの”でもあります。
”ごはん” が ”うんち” になるまでの道のり
口 → 食道 → 胃 → 小腸 → 大腸 → 直腸 → 肛門 → 排出
そのため、うんちを見ると、体の中の状態がみえてきます。
今回は、未消化物の有無や、状態から消化酵素の働き具合をみる方法をお伝えしたいと思います。
うんちの外側と内側の両方を確認する
慣れるまで、かなり抵抗があるかと思うのですが、消化酵素の働き具合を
うんちから確認する場合にすごくお勧めなのが、愛犬がうんちをした後に、
それを半分に割って中身を確認してみる事です。
お家に持ち帰ってからの確認でも良いですし、毎回は難しいとの事でしたら、
1週間に1回みてもらうだけでも、体の中で変化があった時に比較ができるため、
お勧めしています。
なぜ、この方法をお勧めしているのかというと、
うんちの中の未消化物をみる事で、消化酵素の働き具合がわかるからです。
うんちの未消化物が多いとき
消化酵素は、ごはん中の、炭水化物、たんぱく質、脂質を、
体の中で消化吸収されやすいよう、小さく分解してくれています。
そのため、うんちの内側をみた時に未消化物が多い場合、
胃の消化能力が落ちていること以外に、消化酵素がうまく働けていない可能性も、
推測することができます。
ただ、にんじんは割と未消化のまま残りやすく、オレンジ色のままでてきたりしますので、
食べたごはんの全体量からみて、様々なお野菜や、お肉などが、
3割以上未消化で出てくる事が何日も連続して続く場合には、
消化酵素分泌の働きに、不調があるかもしれませんので、
一度、かかりつけの獣医さんに診てもらって下さい。
いつもと違ううんちが続く時は写真を撮っておき、獣医さんの診療時に持参すると、
愛犬の体の状態が伝わりやすく、診療にも役立ちます。
下痢、軟便で、脂っぽいうんちが続くとき
消化酵素には、脂質を分解する酵素もあり、
柔らかく、ドロドロしていて、脂っぽい状態のうんちが何日も連続して続くときには、
脂質を分解する酵素の働きが落ちていることが推測できます。
理由は、脂質を分解する酵素の働きが落ちることで、
ごはんの中に含まれた脂肪分が分解できず、脂肪吸収不良が起きて、排出されるためです。
この場合も、未消化物の多いうんちの時と同様に、
下痢・軟便で脂っぽいうんちが何日も連続で続く場合には、
うんちの写真を持参の上、一度、かかりつけの獣医さんに診てもらって下さい。
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